『究極の英語ライティング』を読みました。
「徹底的に無駄を排除し、強い動詞を使って洗練された文章を書く」ための指南書です。
英訳をやっていらっしゃる方は絶対に読んでおくべき1冊だと思います。
遠田和子さんのセミナーには、過去に2度ほど参加したことがあります。
1つはサンフレアのオープンセミナー。これも素晴らしかったのですが、強烈に記憶に残っているのは、2016年の翻訳祭のセッション。
ものすごく感激したのを覚えています。(過去記事はこちら。)
その後、遠田さんの『英語「なるほど!」ライティング』やアメリアのコラムを読んだりして、少しでもわかりやすい英文を書けるようになろうと頑張っていたつもりだったのですが、この『究極の英語ライティング』を読んだら、「まだまだ道は遠いな・・・」と思ってしまいました。
どの内容もとてもよかったのですが、特に気になってものだけ書いておきたいと思います。
擬音語・擬態語も動詞で表現
「擬音語・擬態語を使った豊かな描写表現ができるのは、日本語の特権」と思っていたので、英語で、しかも、動詞でそれを表現するだなんて、当たり前のことなのかもしれませんがとても新鮮でした。
さらに、ことばの探し方についても記載があります。
似たような動作でもニュアンスの違う動詞を使うことで、いろいろな表現ができるようになると思うので、 早速意識して類語を探すようにしようと思いました。
英語の中での日本語の単語(kimonoなど)の表記について
英語の中に日本語のことばを入れる時、「複数形にしてもよいものか」、「イタリック体にするべきか」と迷うこともあったのですが、適当だったというか、あまり気にしてきませんでした。(普段の翻訳で登場することがあまりなかったというのもありますが)
この辺りの表記ルールが簡単に説明されているのも、改めてなるほど・・と思いました。
言い換え表現を駆使できるようにするために
一般的に、英語では同じ語の繰り返しを嫌う・・と言われていますが、1つの語をいろいろな表現で言い換えるテクニックについても触れられています。
ただやみくもに言い換えればよいわけではなく、ことばの意味をどう捉えるようにすれば言い換え表現を駆使できるようになるかについてが書かれています。
技術翻訳の場合は、1つの語をいろいろに言い換える機会はあまりないのですが、他のジャンルの翻訳で使える機会がきっとあるはずなので、このことは頭においておこうと思います。
感想
最初にも書いた通り、この本は英訳をやっていらっしゃる方にはおススメの1冊です。
この本は、すぐに手の届くところに置いていつでも見られるようにしておこうと思います。
私は英文ライティングについては、遠田和子さんと中山裕木子さんの本をお手本にしています。
この域に達するまでに一体どのくらい時間がかかるのかはわかりませんが、少しでも近づけるといいなと思います。

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