『 実例から学ぶ辞書活用セミナー』に参加しました。

サンフレア・アカデミーで開催された、高橋聡先生の『 実例から学ぶ辞書活用セミナー』に参加しました。

全体の7割くらいが辞書や辞書環境についてのお話で、3割が事前課題を例に、辞書の情報をどう活かしていけばよいかを説明する、という流れでした。

貴重な情報がぎゅぎゅっと詰まったセミナーで、3時間があっという間でした。

セミナーを受けた理由

所有している辞書がPASORAMAなため辞書は一通り揃ってはいるものの、イマイチ使いこなせていない気がしていたので、高橋先生のブログで辞書関係の話題を追ってみたり、辞書関連の本を読んでみたりしながら、最近はEBwin4の導入してみたりもしていました(過去記事はこちら→2)。

また、日英の、少なくとも自分の本職の翻訳については辞書は活用できていると思っていたので(つもりになっていただけ!)、ブログを参考にしたりしていけば、辞書は使いこなせるようになるだろうと持っていましたし、実際困ることもありませんでした。

ところが、最近、やっぱり全然使えていない!と思うことが増えてきてしまったのです。

特に和訳で。

個人的な考えなのですが、英訳にしても和訳にしても、取説や機械の事、特化した分野については定訳があったり、言い回しもある程度決まっていたりするものも多いし、最も重視されるのは「わかりやすさ」と「正確さ」であって、洗練された表現や1つの用語や表現に対する訳のバリエーションは、あまり必要とされていない場合が多いように思います。

でも、例えばニュース、マーケティング、なんでも良いのですが、技術資料や法律文書などのように特化していない分野のもの、割と広い読者層が想定されている分野になればなるほど、「読みやすさ」が重視され、日本語としての表現力が重要になってくると思うのです。

私は仕事では英日を担当することがあまりなく、担当したとしても技術分野のみ、和訳を勉強したのはほぼ特許だけなので、日本語の表現力、バリエーションが必要とされる翻訳をする機会があまりありませんでした。

ところが、最近定例トライアルで和訳をしたり、医療系の和訳(課題)を出したりした時に、その「表現力のなさ」がかなり足を引っ張っている(翻訳としては致命的・・・)と感じることが多くなってきました。
(要するに、英文和訳の域をでていないということです。)

もちろん、もともとの表現力のなさ、というのもあるとは思いますが、その他の理由を考えてみたところ、辞書をきちんと使えていないことも理由の1つなのではないかなと思いました。
そして、英日翻訳の際の辞書の使い方が、日英翻訳の時と比べてイマイチだいうことに、思い当たりました。

そういうわけで、今回改めてセミナーに出てみようと思ったのでした。

セミナーに参加してみて

いきなり結論ですが、やっぱりまったく辞書を使えていなかったことが分かりました。

それぞれの辞書の特徴を活かして使うこともできていない、いや、そもそも違いすら把握できていない、ただ行き当たりばったりに、その時使えそうな訳を拾って辞書を使えた気になっているだけだということがよくわかりました。

そもそも、和訳の時には、英訳の時ほど辞書を使っていないような気がします、そういえば。
「自分が普段使っている言語(母国語)だから」と甘くみていたのかもしれません。

「辞書はお金で買える実力」という言葉をよく耳にしますが、PASORAMAの辞書やEBWin4の導入で辞書環境がそろった気になっていて、いくら環境がそろっていたとしても、使いこなせていなければ、まさに「宝の持ち腐れ」、「豚に真珠」、「猫に小判」ですよね。

高橋先生が、辞書を「大工さんのノミ」に例えていらっしゃたのがなるほど!・・でした。
それぞれの辞書の長所を活かして、使いこなしていけるようにしないといけないな、と思いました。

また、今回の事前課題で、簡単な単語ほどしっかり調べなくてはいけないということもよくわかりました。

他にもいくつか、今後和訳をする際のヒントをいただけたので、今後和訳をする際に実践していきたいと思います。