2017年翻訳祭④ 翻訳祭レポート

バタバタしているうちに、翻訳祭からそろそろ1か月がすぎようとしています。
もうあと1週間ちょっとで、2017年も終わりですね。

書いては消し、書いては消し・・を続けているうちに、なんだか何を書きたいのか、よくわからなくなってきました。

書きたいことはたくさんあるのに。

感じたこともたくさんあるのに。

自分の想いをうまく言葉にできないのが、何とも言えずもどかしいです。

このままだと今年の感想はもうアップできなくなってしまいそうなので、ここまで書いたものを思い切ってアップしてしまおうと思います。


初参加だった去年の翻訳祭は、「翻訳者が主役」か思うくらい翻訳者に焦点が当てられていました。
実際、たくさんの翻訳者が参加されたと聞きました。

「翻訳に未来はあるのか?」という、実川元子さんの問いかけが、とても深く印象に残っています。
これに対して、「未来はある」と、きっぱりと言ってくださったのが何とも頼もしく、とても前向きな気持ちを抱いて帰宅したのでした。

そして今年の翻訳祭。
翻訳者の目線で翻訳業界を眺める、というのは昨年に引き続き重視されていたかと思いますが、今年はさらに通訳も加わり、また、機械翻訳についても複数のプログラムや、ミニ講演など新しい試みもありました。

今年の翻訳祭は、去年にも増して素晴らしいものでした。
去年の「翻訳に未来はあるか?」という問いかけに対する答えを踏まえ、「ひとりひとりが道をきわめ」、それぞれが翻訳業界を支えていく存在になっていかなくてはならない、そのためにはどうするべきか・・。
いろいろな形で第一線で活躍されている方々から、その道を少しずつ見せていただけたような気がしました。

「道をきわめる」、これは本当に大変なことです。
第一線で活躍されている方の翻訳(通訳)への想い、翻訳業界の未来を考え、よりよくしていこうと様々なプログラムを準備してくださったスタッフの方々、参加した多数の翻訳者の方々の中で、自分の未熟さをひしひしと感じてしまい、やや気後れしたというか、弱気になったというか、焦燥感と言えばよいのでしょうか、何と言えばよいのかわかりませんが、とにかく、何とも言えない気持ちを抱いて帰宅しました。

・・と書くと、なんだかものすごく後ろ向きな感じがするかもしれませんが、そうではなく、「頑張るぞ!」という比較的前向きな気持ちの方が強く、あきらめの気持ちとは、ちょっと違う感じです。


去年は1つ1つのセッションについて細かくレポートしたのですが、今さらな感じもするので、ざっくりな感想のみにとどめたいと思います。

1つ目のプログラムはこれ。

クリップ よくみる和文英訳の落とし穴~より読みやすい英訳のために~

元JATの会長であるBenjamin Tompkins(ベンジャミン トンプキンス)さんによるプログラムでした。
今回のプログラムは「第二弾」とのことですが、「第一弾」もぜひ聞いてみたかったです。

Power verbを使うとか、「元の日本語が見えるような英文を書かないようにする」などはよく言われることですが、実践するのはなかなか難しいものです。
話を聞いて一つ一つ、うなづくことばかりでした。

今回は限られた時間でのプログラムでしたが、是非機会があれば他の講演に参加してみたいと思いました。

クリップ 寝ても覚めても特許翻訳(日英)―企業様の強い権利化を支える翻訳者になる

こちらは、とても人気があり、立ち見で拝聴しました。

中山裕木子先生の今回のプログラムは、内容がぎゅっと詰まった濃いプログラムでした。
とにかく話についていくのに精いっぱいでした。

「寝ても覚めても」という言葉がまさにぴったりだと思いました。
そのくらい、特許の英語への想いや、企業の権利化を支えていこうという強い気持ちが中山先生から伝わってきました。
特許の英語を書くことを心から楽しいと思っていらっしゃるのが、お話しぶりから感じられました。

本当に楽しそうで、自分もこんな風に仕事をやっていきたいなと思いました。

クリップ 翻訳者のためのOffice製品の活用術 ~便利機能やショートカットキー、アドインを紹介~

使いこなせていない便利機能についてはまだまだ学ぶ余地がありそうです。

また、新田さんのツールについては、いくつか気になっているツールがあるので、そちらも合わせて今後もう少し情報収集したいと思います。

クリップ 『うわっ…私の年収、低すぎ…?』にならないための営業戦略

最後のセッションは、辞書のお話と関根マイクさんによる営業戦略のお話と迷ったのですが、関根さんのプログラムに参加しました。

辞書についてはこれから必要になればいくらでも自分で調べられる(たぶん)けど、営業戦略についてのお話はなかなか聴ける機会がないから・・というのが理由なのですが、このプログラムはかなり衝撃的な内容でした。
参加して、本当によかったと思います。

関根さんからの最初の問いかけに、まず自分の甘さを痛感し、その後は聞く内容すべてが刺さる刺さる・・。
とにかくひたすらメモをとりまくりました。

その中でもしっかりと後で確認しなければと思ったのが、「価格設定の7原則」と「価格交渉の3原則」。
価格設定の7原則については、『価格の心理学』という本に詳しく書かれているそうです。

帰宅してすぐ注文して、手元に届いているのですが、まだ読めていません。
早く読まなくては。

また、価格交渉の3原則については、旧版の『翻訳力を鍛える本』に詳しく書かれています。

この旧版はすでに定価を上回る価格でしか入手できないのですが、幸いなことに旧版を私に譲ってくださった方がいて、旧版を入手を持っていたのです。

帰宅後、即関根さんの記事を読みました。

うーん、これは、大事に取っておいて、将来翻訳の仕事を個人で受けるときに活用させていただこうと思います。

今年はとにかく、自分が「道をきわめる」レベルから程遠いところにあるな・・と思ったら、会場で後姿を見つけた主催者サイドの方々になんだか恐れ多くて声がかけられず、すごすごと帰ってきてしまったのですが、それも失礼だし、なんだか情けないなと、あとからちょっぴり落ち込みました。

来年は京都で開催とのことなので行くのは難しいかもしれないですが、その次に東京(違う?)で開催される際には、交流パーティーに参加できるくらい自信と信念を持って臨みたいと思いました。

*この記事は2017年12月25日の記事を再編集して掲載したものです。