2016年翻訳祭⑧ 感想(5)

日が経ってしまったので、さらに自分流の解釈でまとめてしまっているかもしれませんが、記録に残しておきたいので、引き続き翻訳祭の感想です。

最後は、予告通りにこのセッションに参加しました。

翻訳会社3社からトライアル採用担当の方が来てくださいました。
モデレーターは、矢能千秋さん。

1つの課題に対して3つのサンプル訳が準備されていて、それぞれのサンプル訳が各社のトライアルに通るのかどうか、各社の担当者が採点ポイントを説明しながら見て行くような感じで進められました。

みんな疲れてきているし(私だけ?)、内容が内容なだけに緊張感がただよって重苦しい雰囲気になりそうなところですが、絶妙な司会進行のおかげで、クスリと笑いが出る場面もありました。

矢能さんが最後に言っていらしたのですが、このセッションの参加依頼をした際に、何社からも断らてしまったとか。
良い翻訳者を確保することは翻訳会社の要でもありますし、なかなか手の内を明かしてくれないのが普通な中、貴重なお話をきけるよい機会だったと思います。

強いて贅沢を言わせていただくなら、

  • 日英のトライアルも聞いてみたかった。
  • 他人の訳なので、どこか他人事。事前に参加者にも課題を配って、サンプル訳を見る前に自分で訳してから参加できたらよいかも?

それはさておき、採点よりも心に残った内容は、

トライアルに受かるなら、ギリギリじゃダメということ。

各社共に、登録翻訳者すべてが稼働しているわけではないので、採用担当者に素晴らしいと思わせるだけの実力がないと、合格した後もなかなか仕事が出せないことがある。

そういえば、そうだった。

私が関わった翻訳者はほとんどが多言語の翻訳者でしたが、新人翻訳者にお仕事を出してもいいかと翻訳者との連絡担当者に言われても、主要の品質重視のお客様の案件の場合の場合はお断りしたことも多々ありました。品質の確保が必要だったので、極力リスクは避けたかったから。
新人翻訳者の場合は、別の小案件を繰り返す中で翻訳レベルが高そうだと判断されてから出していたわ、そういえば。

トライアルの合格率はただでさえ低いのに、さらに高いレベルで合格する・・というのはなかなか難しいことです。
でも、プロの翻訳者としてやっていくなら、そのくらいの覚悟と実力が必要なのだと、改めて気が引き締まる思いでした。


最後のセッションが終わる頃には頭がいっぱいの状態になり、疲労は最高潮に達していましたが、同時に、朝からたくさんの貴重な情報に触れられた満足感でいっぱいでもありました。

そんな幸せな気持ちで気分良く帰宅しました。

残念ながらパーティーには参加できませんでしたが、そう遠くないうちには参加したいと思います。

さて、遅れに遅れた翻訳祭のレポートは、次回で最後です。

*この記事は2016年12月22日の記事を再編集して掲載したものです。