『辞書からはじめる英語学習』

とにかく、辞書の使い方がわかっていない。
辞書を最大限に活用するためにはどうすればよいのか?

考えているだけでは分からないので、いろいろ調べ始めたところです。
そんな時に、とても参考になりそうな本を見つけました。

先週発売された「通訳・翻訳ジャーナル 春号」の中でも、この本が紹介されていました。

ざっと目次を見ただけでもよさそうな感じです。

初級者向け、中級者向け、上級者向け、とレベル分けして説明がされています。オンライン辞書、紙の辞書、電子辞書、CD-ROMの辞書についても書かれているようです。

初版が2007年と、9年も前なのが少し気になったのですが、そんなの気にならないほど役立つ内容が詰まっています。
せっかくいい辞書を持っているのに、ただなんとなく意味を調べるくらいにしか使えない人にとってはとても役立つもので、辞書について基本を学ぶ良書だと思います。

また。翻訳者学習者のみを対象とした内容ではなく、あらゆる英語学習者を対象と書かれています。そのせいもあってか、易しい言葉で丁寧に説明されているため、どんどん読み進めることができます。

前半は特に目新しいことは書かれていませんでしたが、辞書の基本についてが確認できました。

これまでは、辞書を引くときは必要な情報だけを見て、その語がいつ頃から使われるようになったのかなど、付随する情報に注意を払うことは、ほとんどありませんでした。
辞書のほんの一部の機能にしか目を向けていなかったことを改めて実感しました。

本当に参考になったのは、後半から。

辞書の使い方について、翻訳に携わる人へ向けたワンポイントアドバイスがあったり、英英時点、コロケーション、シソーラスの基本的な説明や実際の使い方などについてが詳しく書かれていました。

実は、私はコロケーションもシソーラスもあまり使ったことがなかったのです・・。

それで翻訳してるのか?!・・と言われてしまいそうですがが、とにかく、自分があまりにも基本的なことを知らなかったことに驚いてしまいました。

その他にも、「電子辞書について」、「オンライン辞書と、CD-ROM版の辞書との比較」などについても書かれていて、とても参考になます。

是非、今の辞書事情を反映させて、改版して欲しいものです。

また、個人的に、辞書がいろいろな言葉で例えられているのが、言いえて妙というか、なんだかおかしかったです。

  • 辞書を引くことは、「音楽で言うなら、音階練習」である
  • 学習英和辞典は「辞書のコンビニ」、一般英和辞典は「辞書のブティック」、両方の機能を持ちあわせた辞書は「辞書の大規模スーパー」
  • 電子辞書は「新幹線」、冊子辞書は「鈍行列車」

この本を読んで以来、仕事の時の辞書の使い方が変わったことは、言うまでもありません。
翻訳を始めた人は、まず最初にこの本も合わせて読んでみると良いと思います。

*この記事は2016年2月17日にアメブロに投稿した記事を再編集して掲載したものです。
元の投稿と同じ日付にしています。